PingCAP株式会社は、マルチクラウドインフラ自動化ソフトウェアのリーディングカンパニーであるHashiCorp社との提携を発表しました。オープンソースの主要企業2社間の提携により、開発者はインフラのワークフローを自動化し、イノベーションを推進、クラウドネイティブなアプリケーションをより効率的に管理することができるようになります。
クラウドインフラの導入と管理をより簡単に
TiDB Cloudは、Google CloudとAmazon Web Services上で動作する、フルマネージド型のTiDBサービスです。開発者、DevOps、DBAチームは、データベースの専門家でなくても、インフラの管理やクラスタの展開など、複雑なデータベース運用を容易に行うことができます。
本パートナーシップでは、HashiCorp社の提供するクラウドインフラを効率的に展開・管理するためのマルチクラウドプロビジョニングプラットフォームであるTerraform®との連携を実現しました。
この連携により、インフラ全体のライフサイクルを通じて、一貫したワークフローでプロビジョニングと管理を行うことができます。パートナーシップの一環として、PingCAPはTiDB Cloud Terraform Providerをリリースしました。リソースのプロビジョニングとインフラのワークフローを自動化するためのシンプルな方法を提供します。TiDB Cloud Terraform Providerは、クラスタ、バックアップ、リストア、その他多くのクラウドサービスなど、TiDB Cloudリソースを自動的にデプロイすることを可能にします。
PingCAP CTO兼共同創業者のEd Huangは、次のように述べています。
「PingCAPとHashiCorp社のパートナーシップにより、ユーザーはデータインフラ管理のフローをより簡単に効率化することができます。HashiCorp社のTerraformでTiDB Cloudを展開することで、市場投入までの時間を短縮し、インフラ管理の諸経費を削減できます。オープンソース技術にコミットしている他の企業と提携することは素晴らしいことです。VaultのようなHashiCorp社のツールとの統合を楽しみにしています」
今すぐTerraformを使ってTiDB Cloudを始めよう
以下の手順で、Terraform Providerを使ってTiDB Cloudのサーバーレスクラスタを作成します。
2. API Keyを作成し環境変数としてエクスポート
<your_public_key> と <your_private_key> は、作成したキーペアに置き換え
3. クラスタリソースを使用してServerless Clusterを作成
a. 以下のように `main.tf` ファイルを作成します。
b. <your_project_id>は、クラスタを作成するプロジェクトのIDに置き換えてください。デフォルトのプロジェクトを使用することも、新しいプロジェクトを作成することもできます。<your_root_password> は、このクラスタのデフォルトのユーザーパスワードです。その他のフィールドも設定可能です。
c. `terraform init` を実行して TiDB Cloud Terraform Provider をダウンロードし、`terraform apply` を実行してクラスタ作成を行います。
4. TiDB Cloudのコンソールにアクセスするか`terraform show`を使用して、クラスタの状態を確認
連携の詳細と開始については、TiDB Cloud Terraformのドキュメントを確認し、Terraform TiDB Cloud Provider GitHub リポジトリを探索してください。
パートナーシップの詳細については、PingCAP Cloud & Technology Partner Programをご覧ください。
TiDBを使い始めるには、コミュニティエディションまたはTiDB Cloud無料トライアルをお試しください。日本語ドキュメントのTiDBクイックスタートガイド、またはTiDB Cloudワークショップガイドのご利用をお勧めします。ご不明な点などございましたら、お問い合わせフォームに入力してご連絡ください。
※Terraformは、HashiCorp社の登録商標または商標です。
PingCAPについて
PingCAPは、エンタープライズ向けのソフトウェアサービスプロバイダーとして2015年に設立され、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供することにコミットしています。PingCAPの社名は、ネットワークの疎通を確認するために使用されるコマンド「Ping」とCAP定理の「CAP」の2つの単語を組み合わせています。3つのうち2つを選ばなければならないとされるCAP定理のC (Consistency – 一貫性)、A (Availability – 可用性)、P (Partition Tolerance – ネットワーク分断への耐性) ですが、この3つの全てに接続したい (Ping) という思いが込められています。PingCAPの詳細については https://pingcap.co.jp をご覧ください。
本件に関するお問合わせ先
PingCAP株式会社 広報部
Email:pingcapjp@pingcap.com