TiDB Cloudとは？
TiDB Cloudは、誰でも簡単に始めることのできる分散型のNewSQLデータベースTiDBのマネージドサービスです。オートシャーディング機能を備えており、運用者がシャードの設計や実装を個別に行う必要がないため、運用の複雑さを大幅に軽減し、運用コストの削減につながります。また、データのスケーラビリティを重視して設計されており、大規模データの処理や高い書き込み性能が求められる環境で効果を発揮します。
TiDB Cloudには、TiDBの機能をフルマネージド環境で使用でき無料かつお客様の裁量で始められるライト版のTiDB Cloud Serverless、専用VPC上に構築された専有DBaaSであるTiDB Cloud Dedicatedの2種類があります。はじめての方は、チュートリアルをご利用ください。
TiDBが選ばれる理由
MySQLで性能がもっと欲しい
シャーディング不要で楽々スケールアウト
DB運用を楽にしたい
無停止アップデートで夜もぐっすり
アーキテクチャをシンプルに
複数のDBを統合して学習コストを今すぐカット
MySQLとTiDBの性能比較グラフ
性能の問題をTiDBで解決
MySQLとTiDBの大きな違いは、MySQLが従来の単一サーバー (ソース/レプリカ構成) であるのに対し、TiDBは分散型データベースのため複数のノードで構成されている点です。MySQLでは、シャーディングをテーブルのカラムに手動で設定する必要がありますが、TiDBは内部的にシャーディングを提供しデータの分割と配置が自動で行われます。自動シャーディングにより負荷分散し、データ量に応じてデータ量に応じて柔軟にスケールアウトまたはスケールインできます。これにより、クエリの負荷を均等に分散でき、大規模なデータセットやキャンペーン時の高トラフィックでもスケールアウトを容易にできます。また、ストレージと性能処理を個別にスケールできる点も利点として挙げられます。
TiDB Cloudのダッシュボード
運用の問題をTiDBで解決
TiDBには、システム停止やネットワーク障害時にデータへの継続的なアクセスを実現する自動フェイルオーバーと自己修復機能が搭載されています。また無停止によるローリングアップデートが可能です。
さらに、TiDB Cloudのダッシュボードでは、管理タスクを実行し、パフォーマンスや状態を監視する機能が備わっています。クラスタの作成と管理では、設定のカスタマイズや、構成の変更やスケールアウト/イン、さらにリソースの調整が簡単に行えます。また、クエリのパフォーマンスを監視し、問題があるクエリを特定、及び最適化によりパフォーマンスを向上できます。その他に、アラート機能、アクセス制限、無停止アップデートなどが挙げられます。
TiDBのアーキテクチャ
アーキテクチャの問題をTiDBで解決
従来のRDBはトランザクション処理に、NoSQLデータベースは分散処理に特化していますが、TiDBなどのNewSQLデータベースは両方の特性を組み合わせています。RDB、NoSQL、DWHなど複数のアプリケーションで構成される複雑なシステムをTiDBに置き換えることで、統一されたクエリ言語や管理インターフェースを使用できます。これにより、開発や運用負荷を軽減することが可能です。
また、通常のデータ分析では、データベースからDWHにデータをバッチ処理で連携しますが、この方式では、①リアルタイムのデータを反映することができない、②レポートの遅延③バッチ処理のための負荷とリソースの増加、などのデメリットが挙げられます。データベースでありながらリアルタイム分析技術 (HTAP) を内蔵するTiDBでは「とりあえず今現状のデータを見たい」というケースに最適です。
