米カリフォルニア州サニーベール、 2023年6月5日 – 先進的な分散型SQLデータベースソリューションを開発するPingCAPは、オープンソースの主力製品の最新版である待望のTiDB 7.1をリリースすることを発表しました。TiDB 7.1は、機能強化、パフォーマンス向上、ユーザビリティの向上を実現し、最新のデータベース管理のための最先端ソリューションの提供と開発者の能力向上を目指すPingCAPのコミットメントを強化するものです。
TiDBは、最も先進的なオープンソースの分散型SQLデータベースであり、柔軟なスケーリング、リアルタイムかつ継続的なデータ分析により、あらゆるモダンアプリケーションを強化します。オペレーションの簡素化による安定性とパフォーマンスの向上、MySQLとの互換性の強化により、オペレーターは顧客の高い期待に応えることができ、開発者やインフラエンジニアの生産性を加速させることができます。
TiDB 7.1により、ユーザーは以下のことが可能になります:
- DBオペレーターが異なるワークロードを安定して制御できるようにし、テールレイテンシを大幅に改善することで、ビジネスクリティカルなワークロードを 安定させます。
- より高いスループット、ストレージの低コスト、スケーリング時間の短縮を実現するアーキテクチャの強化により、少ないリソースでワークロードを高速化します。
TiDB 7.1では、前回の安定版リリースであるTiDB 6.5以降に非安定版リリースで追加された複数の強化機能や主要機能も一般利用可能になります。現在、TiDB 7.1で一般利用可能な強化された機能は以下の通りです:
- マルチテナントUX – リソースグループによるリソースコントロール機能により、TiDBのオペレーターはワークロードごとにリソースの割り当てや優先度を設定することができ、ミッションクリティカルなワークロードがクラスタを共有する他のワークロードの影響を受けずに実行することができます。
- パフォーマンスの安定性の向上 – TiDBの基礎となる行ストレージであるTiKVには、レイテンシーの安定性を向上させる3つの重要な改良が施されています。
- マルチバリューインデックスによる柔軟性とスピードの向上 – JSONインデックスとしても知られるこのマルチバリューインデックス(MySQLでサポート)は、インデックスレコードとデータレコードのN:1 Mappingを可能にし、JSON配列を格納する行の特定の値のメンバーシップをクエリで素早くチェックできるようにします。
- TTLの高速化 – この機能は、TiDBノード間で並列することにより、より良いパフォーマンスとリソース利用を可能にします。
- レイトマテリアライゼーションによる分析の高速化 – TiDBのカラムナーストレージエンジンであるTiFlashにレイトマテリアライゼーションが追加されました。TiFlashの行の選択性が高いされる場合、TiDBオプティマイザはレイトマテリアライゼーションの使用を選択できます。
主な機能の一覧と説明は、こちらのリリースノートに記載されています。
※本プレスリリースは、米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。本プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
PingCAPについて
PingCAPは、エンタープライズ向けのソフトウェアサービスプロバイダーとして2015年に設立され、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供することにコミットしています。PingCAPの社名は、ネットワークの疎通を確認するために使用されるコマンド「Ping」とCAP定理の「CAP」の2つの単語を組み合わせています。3つのうち2つを選ばなければならないとされるCAP定理のC (Consistency – 一貫性)、A (Availability – 可用性)、P (Partition Tolerance – ネットワーク分断への耐性) ですが、この3つの全てに接続したい (Ping) という思いが込められています。PingCAPの詳細については https://pingcap.co.jp をご覧ください。
本件に関するお問合わせ先
PingCAP株式会社 広報部
Email:pingcapjp@pingcap.com